飛躍的な成長に繋がった支援と合理的配慮

月が変わり、新年度が始まりました。

前回書いたように、昨年度は合理的配慮を受け学校に適応できるよう対応していただいていました。

これまでのケース会議で話し合い、取り入れてきた配慮や支援を書き出しておこうと思います。

  • 座席位置
  • 提出物をファイルに入れて提出
  • テストの際の読み上げ支援、代筆
  • 宿題(主に書き取り)の軽減、代筆
  • 書字に関して細かい指導をしない

座席位置

座席は一昨年度から継続して最前列に配置していただきました。先生の支援を要する子であるということと、自分の前に誰もいないことが一番落ち着いている状況であったことから、席替えでは最前列の中で位置が変わるだけに留めてもらっていました。

提出物をファイルに入れて提出

これも一昨年度から継続。宿題をやっていても出さないことが多発したことから、当時の担任からファイルごと提出したらどうかと提案を受けて始めたことです。宿題ファイルと名付けて、前日に取り組んだ宿題や提出書類など学校に提出せねばならないものをまとめて入れてファイルごと先生に渡し、対応してもらっていました。これがうまく行っていたので昨年度の終わりにファイルから出して提出するという段階に進めたところ、次第に未提出が増えたためまたファイルごと提出に戻しています。今年度も当面ファイルごと提出をお願いする予定です。

テストの際の読み上げ支援、代筆

国語と算数のテストの際には先生からの支援を入れてもらっています。書字に難ありのため、先生が文章や問題を読んで子供の解答を聞き取り代筆したり、漢字テストの時には漢字一覧を印刷したプリントを渡し、子供にその中から答えを選ばせて書かせるという取り組みをしていただいていました。学調などの一斉テストの時は配慮を受ける子は別室受験でしたが、別室に立ち合う先生にも配慮は伝えられていたようでした。

宿題(主に書き取り)の軽減、代筆

書いて提出することが何なくできてしまう子ではなく、むしろかなりの苦痛と消耗を伴う子なので軽減をお願いしていました。書き取りは昨年度序盤に担任の方から漢字テストの用紙を使用(一部の穴埋めだけ)してはどうかと提案があり、即実行していただきました。それでも漢字を書くのはしんどいようで、蛍光ペンで私が書いた字をなぞるでOKにしてもらっていました。

あと週末によく出された日記も書くのを嫌がり、私が聞き取って代筆することが多かったのですが、『子供自力で書いた日記がみてみたい』と願った担任が穴埋めするだけで文が出来上がるひな形を作成してくれ、自分で書く量を大幅に減らした日記のひな形を使用することでシンプルな表現ながらも子供が日記を書けるようになりました。

最終の日記で「最後は自分で書いてみよう」という担任からのメッセージに励まされた子供は、短いながらもひな形を使わずに自力で日記を書き上げ、先生にとても褒めてもらってました。

書字に関して細かい指導をしない

書字難ゆえに弱々しく、難読な字を書きます。なので字のとめ・はらい・はねなど細かく指導をせず大目にみていただけるよう、お願いをしています。

私が見ても読めないことが多くありますが、担任は何とか読み取ってくださっていました。恐らく、字に関して色々細かく指導したい事は多々あったと思いますが…最低限の指導に留まっていました。

今年度もこの方向でお願いする予定です。

 

大きな点での支援や配慮はこんな感じです。

これだけ環境を整える事で、子供は昨年度飛躍的に成長したので担任が変わった今年度も継続して環境調整を続けていくつもりです。

近いうちに新年度最初のケース会議になるはずなので、前年度担任からどこまできちんと引き継ぎされているか確認しながら、交渉の場に臨んでいきたいと思います。