昨年度最後のケース会議を振り返る

散々だった昨年度、最後のケース会議が年度末にありました。とても長くなりますが、振り返りをします。

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昨年度末、1月末から延期が続いていたケース会議が開かれました。私自身も緊張して臨んだこの会議はかなり張り詰めた雰囲気となり、終始ピリピリしたものになりました。

始まりは担任が一年を振り返り、私も振り返る

会議が始まってすぐに、担任がこの一年を振り返りました。自分が長期休養で細やかな配慮ができなかった、などと振り返りました。次に私が話す番になり、そこで担任の理解のなさから子どもがずっとしんどい思いをしていたこと、ケース会議で決められていた合理的配慮はほぼされていなかったこと、クラスの子にも自分の不出来を指摘されたりずるいと非難され傷ついていること、担任だけでなく代わりに入った一部の先生からも心ない発言があり不安が強くなったことなど、これまでの苦難を訴え担任含め学校の姿勢を問い、担任だけでなく学校全体として認識や姿勢を改めて欲しい旨を伝えました。

合理的配慮違反にブチギレ、証拠開示

そしてこの会議には、これまで返却されたテストの一部を持参して臨みました。特別支援相談員・特別支援コーディネーターに見せるためにです。

何故テストを?となるかもしれません。実は、一部のテストには担任の合理的配慮違反を証明する言葉が書き込まれていたのです。

合理的配慮の一つに書字に関して細かい指導をしないという事項があるのですが、この項目を完全無視するようなコメントをテストに書き込まれることが何度もありました。

子どもはフルネームで名前を書くと長くなってしまうこともあり、名前だけで書くことが多くこの点をよく注意されていました。恐らくフルネームで書くとしんどいからだと思い、本人とわかればフルネームじゃなくても勘弁してやってくれと申し入れをしていたのにも関わらず、何度も『名前を全部書きましょう』と注意されました。

他にもうまく書けない字に対して『れんしゅうしましょう』、『おまけ』などと書き込まれ…私は見ただけで神経を逆撫でされた気分になり、イライラしました。こういうコメントを見た子どもが何も感じないとでも思っていたのか、担任の姿勢に対し理解に苦しむ日が続きました。

正直腹が立って仕方がなかったのですが、ただ私が神経質に反応してるだけかもしれないと思い直し、ずっと黙っていました。放デイのスタッフに見せて愚痴をこぼすことはあったものの、学校には言わずにいました。

しかし3月初旬、返されたテストに名前をフルネームで書いていないことに対してキツいコメントが書き込まれていたのを発見したことをきっかけに方向転換、これまで返された中でもイラッとしたコメント入りテストをかき集めて関係者全員に開示することを決意しました。要するに私がブチギレです。

私の訴えを聞き、テストを見た特別支援相談員は、これは合理的配慮違反であると担任に指摘してくださいました。

無配慮なのは担任1人だけではない

また、担任不在時に代理で来た先生から、"漢字ドリル取り組み時に字をなぞるのに1ミリたりともはみ出たら許さない"旨の発言があったこと、最後に冗談で言ったと明かしたが書字に困難のある子どもはこの発言に動揺し、どうしたらいいかわからず涙が出そうな程緊張した、という事例が発生したと報告しました。

どなたが言ったか把握はしているが、この場で個人を特定する氏名を明かすと該当者に注意のみで終わってしまうので明かさない。自分が携わるクラスや学年以外はわからないことは承知しているが、どのクラスにも読み書きが苦手で静かに困っている子がいるかもしれないという認識でいればこのような発言は出ないのではないか、学校全体として認識を改めていただきたい、と伝えました。

私の発言中、特別支援相談員はずっと険しい表情で話を聞いていました。そして、学校として真摯に受け止めなければならない、全体で研修し直さなければ、とおっしゃっていただきました。

担任だけでなく一部クラスメイトも無理解

子どもはクラスの何人かから合理的配慮を『ずるい』と非難されたり、挨拶がわりに『バカ』『勉強できない』と言われ傷つき、2月に入って不登校気味になってしまっていました。このケース会議で次年度クラス編成の話が出たので、特に何度もしつこく絡んで暴言を吐いてきた子はなるべく離してくれとお願いしました。子どもが安心して学校に通うために、自尊心を傷つけにくる子と離れることが必要だと思ったのです。

結果として様々な要望を出す形になってしまいましたが、私の子どもが経験したような悲しい想いをする子どもが今後一切出ないよう切に願う、と伝え共有して、ケース会議は終了しました。

会議後、学校に変化が

このケース会議後、色々とひどい状態であったことを担任と特別支援コーディネーターが揃って校長に報告を上げた、大変申し訳なかったと連絡を担任からいただきました。

学校側は子どもの困難を『所詮その程度』にしか捉えていないだろうと諦めていたし、自分たちの汚点となるようなことを報告するとも思っていなかったので、正直驚きました。

後日、このケース会議に同席した放デイの先生から、

・私も言おうと思って参加したが、ママ(私のこと)がすごく冷静に、淡々と伝えることができていたので一言だけ話した。

・ただひたすら、ママと◯◯ちゃん(子ども)の悲しみが伝わってきた。学校側は聞きたくない話だったと思うが間違いなく言ってよかった、今日の会議は爪痕を残せたに違いない。

とお褒めいただき、我々の魂の叫びは多少は学校側にも響いたのかもしれないなと思い至り、私もこれで終わりにしてもう一度子どもの伴走を頑張ろうと決意しました。

この後すぐにこれまでずっとやってほしかった配慮が始まり、子どもが持てる力を発揮することができるようになりました。時期にして3月、本当の年度末に。

おせーよ!と思いつつも、学校側の姿勢がガラッと変わったのでありがたく思い、私が散々な評価をしていた担任もまだ変われる余地はあるのではないかと感じました。

時は過ぎ

卒業式を終えて春休みに入り、人事異動が発表されました。担任は赴任して1年で異動になり、特別支援コーディネーターも異動になりました。

担任からは自分が至らなかった、至らなかった点も含めて引き継ぐとメッセージをもらいました。3月末、電話での会話が私と担任との最後の会話になりました。

このような形で一年終わるのは残念だったけど、子どもを通級に繋いでくれたのは担任でした。このことに関しては、心の底から感謝しています。

通級に繋いでくださり感謝している、次の学校でも頑張ってくださいと伝えて会話は終わりました。

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年が明けてから色々なことが起こり、子どもが傷つくのをそばで見ていた私も一緒になって心身ともに疲弊しきった状態で新年度を迎えましたが、新年度は多数の職員が入れ替わったせいなのか学校の雰囲気がすごく明るくなり、始めから子どもが無事に学校に通うことができています。

年度始めは毎年どうしても落ち着かないので私も対応に大変ではあったものの、子どもをそのまま受け止めてくれる担任が配置されたことと、通級が始まったこともあり今のところ自分のペースで頑張っている様子が見られます。

少しずつ少しずつ、一昨年の状態に持っていけたら…と願いながら寄り添っていこうと思います。

何のために一年過ごしてきたのかわからなくなった

前回の振り返りから、状況は悪い方に傾きました。

mayleovirgo.hatenablog.com

 

またしても合理的配慮をずるいと言われてしまい、しかも以前言われた子とは別の子に言われた上に強めに言われてしまったようで、傷ついて帰宅。

 

元を言えばこの事象が発生したのは子供が家庭学習として課されていた書き取りをやらずに登校し、学校で取り組むことになったことが発端であるので、子供自身にも良くなかった部分が多分にあります。

この際に普通のマス目では書けないので、いつも通り4マス1字でも良いか副担任としてクラスに来ている先生に聞き、許可を得た上で取り組んでいたところ、その場を見た他の子数人にずるいと責められてしまったようでした。

副担任もその場に介入したようでしたが、子供はかなり傷ついて泣いてしまったようで…この日帰宅するなり、「もう学校行くの嫌だ」とこぼす姿に切なくなって私も涙してしまいました。

この一件以降休んだり遅れて登校したりなど傷の癒えていない状態が続いています。

 

以前合理的配慮をずるいと言われた際にクラス全体に周知しておらずここまで来ていたことがわかり、私の方からお願いして子供が合理的配慮を受ける理由を主幹教諭・副担任からクラス全体に説明していただきました。2月、まもなく年度末を迎えようという時期に。

元々は子供にも非がある状況であった上に、私も子供の合理的配慮について公表を依頼せずここまで来ていたのと、割と早い段階でずるいと言われることがあったので、始めにずるいと言ってきた子だけにではなくクラス自体が子供への合理的配慮を説明されていると思い込んでいたのも良くなかったです。

前年度の取り組みをほぼ否定する現担任に腑に落ちないところはあれど、担任なりの考えや知識があるのだろうと思い直し、担任を信じてお任せするスタンスを取っていました。それがこんな結果になってしまい、信じようとしてきた自分のこれまでの選択に強い後悔が残ることになってしまいました。

 

昨年度、前担任と互いに笑顔で『このままいけば大丈夫』と言って終わり迎えた今年度がこんな辛い思いばかりするとは、思いもしませんでした。

そもそもケース会議の年度始めも1学期終わりまで開かれず、6月になるまでアセスメントシートの詳細な読み込みや面談もされてなかったのです。何の話のすり合わせもされなかった2ヶ月、始まってもたった3ヶ月で終わった合理的配慮。結局、全てにおいて何事もなくできてしまう他の子たちと同じレベルを要求されていたのだと思わざるを得ず、現担任を全く信じられなくなりこの一年は終わりを迎えることになります。あと少しではありますが、もう無理です。正直言って顔も見たくないし声も聞きたくない。

 

『ケース会議の予定を忘れてしまい別の予定を入れてしまいました』。これは現担任が1月に、私に電話で話してきた言葉です。

1月のケース会議は2学期から決まっていた案件です。何ヶ月も前から決まっており、関係者がそれぞれスケジュール調整をしていたはずでした。

それを一番忘れてはいけない立場のはずの者があっさりと忘れる。この担任にとってケース会議はその程度のことだった、我々の困り感など何も伝わっていなかったのだと思うには十分だったし、これまでの不信の積み重ねから私の心が崩壊する言葉にもなりました。

 

子供にとっても私にとっても、この一年は何だったのだろうか。

 

来年度はもう一度始めから立て直しになり、昨年度の状態に持っていくにはかなりの時間がかかりそうです。来年度はどんな担任でどのようなクラス編成になるか想像もつきませんが、二度とこのような環境にはしないと固い決意で臨もうと思います。

今年度は後退した印象

今年度もあと2ヶ月程。

以前の記事と共に振り返ります。

 

mayleovirgo.hatenablog.com

 

担任は今年度赴任してきた方で、学年主任を兼任しています。

しっかり引き継いでもらっていると思っていたのですが、去る者からやってくる者への引き継ぎは時間がないのか、あまり引き継がれていませんでした。

大体4〜5月に行われる年度初回のケース会議もなかなか開かれず7月に。しかもこれまでのケース会議の議事録にじっくり目を通したのも6月に入ってからと打ち明けられ、唖然としました。

過去記事の中で実施してきた合理的配慮として挙げた5項目いずれもあまり守られておらず、担任の独断で変更されたりしていて、散々です。

 

座席位置

ケース会議で最前列、となっているのですが1学期終わり頃から何故か2列目になっているようです。担任の独断で行われており、2学期のケース会議時に初めて知りました。その際に担任が『正直言って他に手のかかる子がいて…』と理由を話していたのですが、私は自分の子供のことでケース会議に参加しており、他の子がどうなどと話に来た訳ではなく、言い訳にしか聞こえませんでした。

事前に説明もなしに座席変更が行われ、さらに言い訳までされて呆れてしまいました。

 

提出物をファイルに入れて提出

これはもうファイルすら使われていません。大事なものを持たせる時に私が入れたりする程度です。出し忘れは多々あるものの担任も何も言わず、その状態で提出できていると判断しているようです。

2学期に大事な書類の提出があり、子供がなかなか提出しないので連絡袋に入れて子供に懇々と説明した上で持たせたことがあったのですが、1ヶ月以上経ってから未提出と連絡があったことがありました。こちらは提出に至るまでの流れを説明した上で提出していると伝えましたが、ない、と。結果再発行してもらい、再提出。こちらに非があるような流れになりかけ、ウンザリしてしまいました。

 

テスト時の読み上げ支援、代筆

これはもうほぼなしです。しなくても大丈夫と思われているようです。

漢字テストの際は前年度漢字一覧を印刷したプリントを用意していただき、その中から子供に答えを選ばせ書かせる方式だったのですが、早々にできませんと返答され、漢字ドリルから自分で答えを探して書き写す方式に変えられてしまいました。当然、他の子からずるいと言われ、担任も説明はしたようですが何回かずるいと言われるうちにドリルを見なくなってしまったようです。漢字中心のテストはほぼ1〜2割しか点が取れなくなりました。

 

宿題(主に書き取り)の軽減、代筆

書き取りは前年度同様、6月頃からプリントに変更しますと連絡が来たのでプリントになっていました。それまでは何の動きもなかったので、こちらで勝手に4マス1字にして軽減していました。しかし、2学期頭から突如プリントが配られなくなり、結局4マス1字に戻っています。私が手本を書いて、それをなぞるスタイルです。何故プリントを配らなくなったのかは知りませんが、継続できないのなら自分からやると言わないで欲しかったです。

また、「日記や作文の代筆や穴埋めは意味がない」「2〜3文でいいから自分で書く」と断言され、前年度の取り組みを全否定され、親子揃ってすっかりやる気が失せてしまいました。書字が難しい人の話す言葉を、書けない人の代わりに書くことが無意味だという意味が、未だに私にはわかりません。

 

書字に関して細かい指導をしない

これも前年度と違いすぎて、守られているように思えません。とめ、はらい、はね、そこそこ注意されています。

子供はフルネームだと文字数が多くなってしまうこともあり、何かと名前だけ書くことが多いです。同じ名前はクラスにも同じ学年にもいないので、名前だけでも認識できることは多いのではないかと思うのですが、フルネームをきちんと書くよう要求されます。一度私の方から「卒業までにフルネーム書けるようになれば良いと思っているので、現時点でそこまで求めるのは勘弁してやって欲しい」と6月頭にお願いして了承してもらっていたはずでした。しかし2学期に入ったら「もういいですよね、全部書かせても」となり…

 

この一連の流れで担任に対してモヤモヤが募り、不信感に陥った決定打になったのは重要書類の紛失をこちらの落ち度にされかけたことでした。

私が過保護で甘いのか、と思うこともあるのですが、前年度とのあまりの違いに呆れウンザリしてしまい、正直なところもう信用できないところまで来ています。

子供も学習に対して逃げ癖がついてしまい、私が予定を確認できないことをいいことに宿題を無かったことにしたり、昨年度できていたことができなくなってしまっており、進展どころか後退したようにすら思えます。

親の私がこう思うのに、担任は成長していると判断している…見ている方向が違いすぎて、子供のことで並走するのはもう無理だと感じます。

 

今一番恐れているのは、この担任の独断でなあなあにされた合理的配慮が無かったことにされてしまい、そのまま次年度以降に引き継がれてしまうことです。せっかくこれまで積んできた合理的配慮の実績を、相談もないままなあなあにされてしまったことで崩されてしまうかもしれません。まもなく年度最終のケース会議が予定されていますが、はっきり言った上でこの担任との関係を終わりにするか、黙って特支コーディネーターと巡回相談員だけに打ち明けるか、まだ悩んでいます。

小児リハ

小児リハに通い始めて、2年が経ちました。

 

子供が通う小児リハでは、作業療法士の先生と子供が会話しながら何に取り組んでいくかを決めて準備・取り組み・片付けと進んでいく流れになっています。

時に先生からの課題があったりもしますが、基本は子供のやりたい意思を優先し、楽しみながらリハに取り組む姿勢を崩さないようにやってくださっています。

以前このリハの成果について触れたときは劇的な変化はあまりないと書きました。その時はリハ開始から1年という時期でしたが、その間コロナ関連でリハに通えない日が数ヶ月続いたりしたということもあって、止まってしまったように見えていたからかもしれません。

そこからさらに時間が経過して、確実にできることが増えたのが目に見えてわかるようになってきました。私自身も、この2年で色々な学びを得て考え方が変わってきています。

縄跳びが跳べるようになった

中でも縄跳びができるようになったのは大きな進展です。

これまで一回跳びができず、常に二回跳びで持久跳びなんぞ以ての外だったのですが、リハの一環でトランポリンを用いて練習したところ、タイミングを掴んで一回跳びができるようになりました。

トランポリンでの練習ではタイミングを掴みやすく上手に跳んでいますが、地上で跳ぶと必要以上に力んでいるようで足音がすごく、跳べる回数が減ってしまうので力を抜けるようにしていくのが今後のテーマかと思います。

 

私自身が何気なくできていた運動が子供には難しいことだったと知ることができた

 

この小児リハを続けるうちに、ボールの投げ方が上手になり距離が出るようになり、ハサミの使い方も上手になりました。

以前はハサミでうまく紙を切れなかったり(まっすぐ切れずジグザグ等)、時に自分の手を切って怪我をしたりなど危なすぎて見るのも恐ろしかったのですが、リハを重ねることでまっすぐ切れるようになり、怪我をすることはほぼなくなりました。

縄跳びやハサミなどは私は何気なくできていたので、できない我が子に『こうやるんだよ』と伝えたり、自分なりのコツを教えたりしていたのですがなかなかできるようにならずでした。作業療法士の先生はやはりプロなので、教え上手な上にスモールステップを踏ませて様々な体を使った動きを教えてくれます。

私も付き添いながら先生から色々教えてもらったりしています。身近にいる私が様々なことができない子供のことをなかなか理解できず、DCDの子供にとって辛かったこともあっただろうな…と思い返して申し訳ない気持ちになることもありますが、少しでも子供に寄り添い理解者になろうと改めて考え直すようにしています。

 

このリハに繋がることができたのは、2年前に思い切って発達外来を受診したからです。子供に診断をつけることに思うことがなかったわけではなく、むしろこれでいいのかと思い悩みました。けれどこの地域で数少ない発達外来を担当する小児科の先生に出会うことができ、DCDがありそうという診断で即小児リハのある病院に紹介状を書いていただいたおかげで、作業療法士の先生との小児リハに通わせてもらうことができるようになりました。その後放デイにも通えるようになったりと、様々なご縁を得ることができ今に至ります。あの時、直感のままに動いた私に、良かったね!今たくさんの人に支えてもらってるよ、と言いたいです。

飛躍的な成長に繋がった支援と合理的配慮

月が変わり、新年度が始まりました。

前回書いたように、昨年度は合理的配慮を受け学校に適応できるよう対応していただいていました。

これまでのケース会議で話し合い、取り入れてきた配慮や支援を書き出しておこうと思います。

  • 座席位置
  • 提出物をファイルに入れて提出
  • テストの際の読み上げ支援、代筆
  • 宿題(主に書き取り)の軽減、代筆
  • 書字に関して細かい指導をしない

座席位置

座席は一昨年度から継続して最前列に配置していただきました。先生の支援を要する子であるということと、自分の前に誰もいないことが一番落ち着いている状況であったことから、席替えでは最前列の中で位置が変わるだけに留めてもらっていました。

提出物をファイルに入れて提出

これも一昨年度から継続。宿題をやっていても出さないことが多発したことから、当時の担任からファイルごと提出したらどうかと提案を受けて始めたことです。宿題ファイルと名付けて、前日に取り組んだ宿題や提出書類など学校に提出せねばならないものをまとめて入れてファイルごと先生に渡し、対応してもらっていました。これがうまく行っていたので昨年度の終わりにファイルから出して提出するという段階に進めたところ、次第に未提出が増えたためまたファイルごと提出に戻しています。今年度も当面ファイルごと提出をお願いする予定です。

テストの際の読み上げ支援、代筆

国語と算数のテストの際には先生からの支援を入れてもらっています。書字に難ありのため、先生が文章や問題を読んで子供の解答を聞き取り代筆したり、漢字テストの時には漢字一覧を印刷したプリントを渡し、子供にその中から答えを選ばせて書かせるという取り組みをしていただいていました。学調などの一斉テストの時は配慮を受ける子は別室受験でしたが、別室に立ち合う先生にも配慮は伝えられていたようでした。

宿題(主に書き取り)の軽減、代筆

書いて提出することが何なくできてしまう子ではなく、むしろかなりの苦痛と消耗を伴う子なので軽減をお願いしていました。書き取りは昨年度序盤に担任の方から漢字テストの用紙を使用(一部の穴埋めだけ)してはどうかと提案があり、即実行していただきました。それでも漢字を書くのはしんどいようで、蛍光ペンで私が書いた字をなぞるでOKにしてもらっていました。

あと週末によく出された日記も書くのを嫌がり、私が聞き取って代筆することが多かったのですが、『子供自力で書いた日記がみてみたい』と願った担任が穴埋めするだけで文が出来上がるひな形を作成してくれ、自分で書く量を大幅に減らした日記のひな形を使用することでシンプルな表現ながらも子供が日記を書けるようになりました。

最終の日記で「最後は自分で書いてみよう」という担任からのメッセージに励まされた子供は、短いながらもひな形を使わずに自力で日記を書き上げ、先生にとても褒めてもらってました。

書字に関して細かい指導をしない

書字難ゆえに弱々しく、難読な字を書きます。なので字のとめ・はらい・はねなど細かく指導をせず大目にみていただけるよう、お願いをしています。

私が見ても読めないことが多くありますが、担任は何とか読み取ってくださっていました。恐らく、字に関して色々細かく指導したい事は多々あったと思いますが…最低限の指導に留まっていました。

今年度もこの方向でお願いする予定です。

 

大きな点での支援や配慮はこんな感じです。

これだけ環境を整える事で、子供は昨年度飛躍的に成長したので担任が変わった今年度も継続して環境調整を続けていくつもりです。

近いうちに新年度最初のケース会議になるはずなので、前年度担任からどこまできちんと引き継ぎされているか確認しながら、交渉の場に臨んでいきたいと思います。

環境整備に走った1年を終えて

年度末ですね。

まもなく進級ということで、今年度の振り返りを。

 

教育相談からのケース会議、というのは前回書いた通り昨年度(2022年度)。なので、ちょうど1年経ったことになります。

このケース会議には、巡回特別支援相談員・学校の特別支援コーディネーター・担任・保護者が参加しますが、今年度は放デイの責任者にもケース会議に同席してもらい、5名で話し合ってきました。

学校での様子を担任が必ず資料にまとめていて、巡回相談員がケース会議の日は必ず子供の様子を直で観ていたようで会議時には色々と教えてもらうことがありました。また放デイでのモニタリング報告も上げてもらったりして、子供の特性に合わせた環境調整や合理的配慮を話し合い、実践してもらっていました。

今年度の担任はとても若い先生で、始めは大丈夫なのかなぁと思ったりしたのですがこちらが驚く程支援や合理的配慮に深い理解があり、会議で話し合った配慮を取り入れるのも早く、また担任からの提案も色々としてくださり、文を書くことが辛く代筆ばかりだった状態から自力で文を書けるように専用のひな形を作成してくれたりと、どうしたら子供が辛くなく持てる力を発揮できるか真摯に向かい合ってくれた方でした。子供にもその思いが伝わっていて、今年のままがいい、このままでいたいと話したくらい担任を慕っていました。

子供が合理的配慮を受ける必要があるということで、忙しい先生方の負担になってしまうでは、これを普通級でお願いしていいことなのかと考えてしまうこともあるのですが、そのことを面談時担任に率直に伝えた時に、

「何も気にすることはないですよ。当たり前のことですから。」

と爽やかに言葉を返してくれました。

子供はこの1年で、合理的配慮を受け学習面において劇的に成長したと思います。

この方が子供の担任で本当に良かったと心から思える先生でした。

 

この素晴らしい担任を始め、子供にこれまで携わってきた先生が残念ながら揃って今年度で異動となってしまったのですが、この1年で実践してくれた合理的配慮をそのまま次年度に引き継いで、また新たな1年に向かい合って行こうと思っています。

実際に取り入れてもらい、効果のあった合理的配慮は次の記事にでも。

あれから1年が経ち

2回目が1年後というズボラさ…ハハハ

 

それはさておき。

月1〜2回のペースで小児リハに通って1年が経ちました。

今までできなかったことができるようになったなどの劇的な変化はあまりないと思います。

ただ、この1年で学校側との定期的なやり取りをするために教育相談を経てケース会議にかけてもらうことになり、作業療法士さんがいる放デイに通えるようになり、子供のための環境整備ができてきました。

今は、子供ができた!を少しでも実感できるような環境を作り自己肯定感を育んでいく・苦手なことは先生に手助けしてもらうなど配慮をしてもらう・困った時は身近な大人に相談するを主軸に、子供が苦にならない環境を作る調整を関係者としています。

 

色々と困難にぶつかることもあるし、疲弊し心折れそうな時もあります。正直言ってしんどいことが多いですが、これもまた人生であると思い直して進んでいこうと心に決めています。

少しでも子供のために何かできることを、あれこれ試行錯誤しながらやっていきたい。誰よりも私の子について考えているのは私。ここだけはブレずにやっていこうと思います。